歯の痛み対策に役立つ!基本のツボ押しポイント

急に歯が痛くなって困ったご経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。夜間や休日など、すぐに歯科医院へ行けないときに、応急処置として役立つ方法のひとつが「ツボ押し」です。
今回は、歯の痛みをやわらげるのに効果が期待できる代表的なツボについてお話しします。

歯の痛みの原因はさまざま

歯の痛みには、さまざまな原因があります。代表的なものを挙げると、次のようなケースがあります。

  • むし歯による神経の炎症
  • 歯周病による歯ぐきの腫れ
  • 親知らずの周囲に起こる炎症
  • 食いしばりや歯ぎしりによる歯への負担
  • 副鼻腔炎など、歯の病気以外の影響

これらの原因が重なると、強い痛みとして現れることがあります。特に夜間や休日など、すぐに歯科医院を受診できない場合は、痛みが悪化してしまうこともあります。このような場合の応急的な対処法の一つが「ツボ押し」です。根本的な治療にはなりませんが、一時的に痛みをやわらげる助けになることがあります。

歯の痛みに効くとされる代表的なツボ

ここでは、歯の痛みに役立つとされる代表的なツボを3つご紹介します。

合谷(ごうこく)

ツボの場所

合谷は、手の甲の親指と人差し指の骨が交わる部分から、やや人差し指寄りに2cmほど進んだ少しくぼみがある部分にあります。

効果

歯の痛みだけでなく、頭痛や肩こり、花粉症など、さまざまな体調不良の緩和にも役立つとされています。

ツボの押し方

反対側の手の親指と人差し指で挟むように、やや強めに押します。押したときに「ズーン」と重く響く感覚が特徴です。左右の手それぞれ、30回程度を目安に押すとよいでしょう。痛みが強い場合は、無理せずやさしくもみほぐすようにしてください。

頬車(きょうしゃ)

ツボの場所

頬車は、顎の角から1cmほど手前の部分にあり、歯を強く噛みしめたときに盛り上がるエラの筋肉の上の部分にあります。

効果

上顎の歯の痛みに効果があるとされ、顎周辺のこわばりをやわらげるだけでなく、小顔効果や顎のバランスを整える効果も期待できます。

ツボの押し方

指の腹でゆっくり押したり、力を抜いて離したりを繰り返します。数回から十数回ほど繰り返すと、顎周辺の緊張がやわらぎます。

下関(げかん)

ツボの場所

下関は、耳の前にあるツボです。耳の穴から親指3本分ほど手前に位置し、頬骨の下でお口を開けるとくぼみができる部分にあります。

効果

奥歯の痛みに効果があるとされています。また、三叉神経痛や目の疲れをやわらげる効果も期待できます。

ツボの押し方

指の腹をツボにあて、押して離す動作を繰り返します。リズムよく行うことで、顎周囲の緊張がやわらぎ、痛みが軽減しやすくなります。

ツボ押しを行う際の注意点

ツボ押しは気軽にできるセルフケアですが、注意すべき点もあります。場合によっては控えたほうがよいこともあるため、次のようなケースでは無理に行わないようにすることが大切です。

  • 強い痛みが続き、夜も眠れない場合(炎症や神経の問題が進んでいる可能性があります)
  • 発熱や倦怠感など全身の不調がある場合
  • 妊娠中で刺激を避けるべき部位を押す場合
  • 力を入れすぎて、かえって痛みが強まった場合

ツボ押しはあくまで「一時的な応急処置」です。症状が改善しなかったり、腫れが続いたりする場合は、できるだけ早めに歯科医院で診察を受けましょう。

まとめ

ツボ押しは一時的に痛みをやわらげる方法として役立つことがありますが、原因を根本から取り除く治療ではありません。むし歯や歯周病などが原因の場合、そのまま放置すると症状が悪化する可能性があるため、注意が必要です。
当院では、症状に応じた診察や治療を行なっていますので、歯の痛みや歯ぐきの腫れなど、気になる症状がある方はお早めにご相談ください。

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