納豆を食べて歯周病を予防しよう

7月10日は「なっ(7)とう(10)」と読む語呂合わせから「納豆の日」です。
この「納豆の日」は、まず関西での納豆の消費拡大を目的に、関西地域限定の記念日として1981年(昭和56年)に制定されました。
その後、1992年(平成4年)に改めて「7月10日を納豆の日」と決めたことで、全国的な記念日になりました。
全国的な統計を見ると、関西地方では納豆が苦手という人の割合がやや多いそうですが、今では納豆専門店が登場するなど、納豆を食べる習慣が定着してきました。

【納豆の健康効果】

納豆が、からだに良いことは既にご存じだと思いますが、簡単に説明します。
大豆を発酵させて作る納豆は、良質なたんぱく質と鉄分、食物繊維が豊富です。
さらに納豆には「納豆菌」「ナットウキナーゼ(酵素の一種)」が含まれていて、これらがからだに良い働きをしてくれることがわかっています。

《 納豆の健康効果(一部)》

  • 腸内環境を整える
  • 免疫力アップ
  • アレルギー症状の改善
  • 血栓の予防
  • 骨粗しょう症の予防
  • 更年期障害の改善
  • 血糖値の上昇を抑える
  • 血圧を下げる

【歯周病予防にも納豆?】

最近の研究によって、納豆のさまざまな健康効果が明らかになっていますが、そのひとつが「歯周病予防」です。
納豆に含まれる「納豆菌」や「乳酸菌」には、口腔内環境を整える効果が期待できるといわれています。これらの菌がお口の中で増えると抗菌作用が働き、歯周病のもとになる細菌を減らす可能性が確認されたという報告があります。

【歯も強くしてくれる?】

納豆菌が腸内でビタミンKを産生するため、含有量以上の多くのビタミンKを摂ることができます。
このビタミンKは主に血液を正常に凝固させる働きや、骨や歯の形成・強化に関わるビタミンで、骨や歯に取り込む働きをしてくれます。
このため、納豆を食べることで歯を強くしてくれる効果にも期待できます。

【まとめ】

納豆には、からだの健康効果だけでなく、お口の健康にも効果が期待できることがわかりました。
歯周病は日本人の30代以上のおよそ3人に2人がかかっているといわれています。初期段階ではなかなか自分自身で自覚できるような症状はありません
毎日の歯磨きに加え、納豆をはじめとする食べ物の工夫で、予防効果をUPさせましょう。
当クリニックでは、正しいセルフケアの仕方や食事指導もおこなっています。
ぜひお気軽にご相談ください。

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